俺の名前は大黒堅太。
現在単身赴任中で、ワンルームでのんびり自由な一人暮らしを楽しんでいる。
閑を見つけては適当にいい女をつまみ食いし、思う存分に欲求を発散させている。
俺は外見はいたって平凡な中年サラリーマンだが、名は態を表わすと言うか、大きくて、黒くて、堅くて、太い自慢の巨砲を操って、色々な女をヒーヒー言わせている。
そして何故か女によくもてるのであるが、決して独身には手を出さない主義で、人妻しか相手にしない。
その訳に付いては、これからおいおい説明することにしよう。
昼からの会議が終わったのは午後の3時を回っていた。
「くだらん会議を長々と・・・・」俺は社内の自販機でコーヒを買いながら携帯を手にする。
実は昼前にサイトに書き込んで置いたのだ。
無性に抱きたくなった時には、出会い系サイトを利用して女を漁ることにしている。
「32歳の人妻です。今晩OKです」
何件かの返事の書き込みがあったが、その中で敢えて一番短い書き込みの相手を選ぶと、こちらの携帯番号を入れて返送してやる。
俺の経験上では、こう言う一見愛想の無いメッセージの方が会える確立が高いのだ。
変に愛想の良い手の込んだ書き込みは、往々にして悪戯で遊ばれることが多いものだ。
そして俺の予想通りに、その夜の8時過ぎに携帯が鳴った。
「サイト者のですけど・・・・」電話の向こうから落ち着いた女の声が聞こえてくる。
今夜は亭主が泊りがけの出張で子供は近所の実家に預けているという。
どうやら、今夜は初めから会うつもりで電話をかけてきたようだ。
「これはやれるな・・本物だ」俺は確信を持った。
「じゃ、これから会いましょうか、近くまで車で迎えにいきますよ」俺が誘うと、
「・・ええ・・・」女は少し戸惑いながらも、OKした。
時間に少し遅れて待ち合わせ場所に女は現れた。
すんなりと俺の車の助手席に乗り込むと、俺の方を見てニッコリと微笑んだ。
「都貴緒です、よろしく・・・」
女子アナの佐々木恭子に似た色っぽいいい女で、俺の好みのタイプだ。
「奥さん、女子アナの佐々木恭子に似てるって言われませんか?・・俺、彼女のファンなんですよ」
「時々・・・それに、好きそうですねって、・・失礼でしょ、・・そんなことないのに・・・損だわ・・」
都貴緒は少しすねた表情で色っぽく笑う。
言われてみれば、確かに好きそうな顔だ。
それを口にする訳にもいかず、黙ったまま笑って誤魔化すしかなかった。
亭主が初恋の相手で、結婚後も不倫の経験は無く、男性経験は亭主一人だけだと言う。
特に亭主に不満がある訳ではないが、最近やっと携帯を持つようになり、偶々レディコミで見つけた出会い系サイトの広告を見て、好奇心からアクセスを始めたようだ。
サイトを利用したのは今日が三回目で、まだ付き合ったことはないと言う。
「一人目はすっぽかされ、二人目はお医者さんだったんだけど、初めから援交だと決め付けちゃって、喫茶店で二?、三万?って大きな声で言うのよ、恥ずかしくて逃げ出しちゃったわ」都貴緒は笑いながら話す。
「バカな医者だな、奥さんのような素敵な女性を逃がすなんて・・・」笑いながら話を合わせる。
「でも、お陰で俺に順番が回って来た訳だから、そのバカな医者に感謝しないといけないのかな?」
「そうね、私もあんな変なお医者さんじゃなくて、素敵な方にお会いできてよかったわ」
都貴緒は俺の方に色っぽい視線を送ってくる。
その後、暫くは他愛も無い話を交わしながら車を走らせていたが、
「素敵な奥さんを今すぐ抱きたくなちゃったな・・・駄目かな・・」
探りを入れるようにさり気無く呟いてやると、都貴緒は一瞬ちらっとこちらを見たが、後は黙ったままで真っ直ぐに前を見詰めている。
これは間違いなくOKのサインだ。
俺は無言のまま真っ直ぐにホテル街へと車を走らせ、とあるラブホテルの駐車場の中へと車を滑り込ませていった。
続く A B C D
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