PTA大奥物語   狙われた入学式  奈津美(前編)
「どうです・・お好みのタイプは見つかりましたですかな?・・」
ゴマすりの教頭が隆造の耳元で小声で囁く。

「そうですな・・三列目の端に座っている紺のスーツ姿の・・・」
隆造も小声で教頭に耳打ちする。
「ほほう・・・・なかなか色気のある美人ですな・・・あのタラコ唇でしゃぶられたら・・堪りませんな・・く・く・く・・」
「教頭・・不謹慎ですぞ・・」

二人は顔を見合せると声を押し殺して卑猥な笑いを交わすのだった。

壇上では校長が緊張した表情で挨拶をしている真っ最中だ。
今日はK学園小学校の入学式である。
毎年このシーズンになると、今日の入学式の日が隆造にとっては堪らなく待ち遠しい日となっているのだ。
なぜなら、毎年の新入生の母親の中から一人、隆造の好みで役員を選ぶことになっているのだ。

今年の入学式に参列した若い母親の中で隆造のメガネに適ったのは、井川遥に似たタラコ唇をした色っぽい東出奈津美であった。
入学式の会場で自分を話の種にしてこの様な卑猥な会話が交わされているとも知らずに、奈津美は緊張の面持ちで校長の挨拶に熱心に耳を傾けていたのだった。

「何かしら?・・・」
入学式が終わると呼び出しを受けて、奈津美は緊張した面持ちで校長室に姿を現した。
畏まってソファーに腰掛けた奈津美に向かって教頭が真面目な口調で話を切り出した。
「東出さんには新入生の父兄を代表してPTA役員を務めて貰う事になりましたので、宜しくお願いします。まあ、解らないことがありましたらこちらの会長さんに面倒を見て頂けますので、何でも気軽に相談してください。」
教頭の横に座った隆造は真面目な顔で軽く会釈をする。

「はあ・・あの・・解りました・・・・」
何となく断り難い雰囲気の中で、こうして井川遥に似た若い母親の奈津美は訳の解らぬままにPTA役員を引き受けさせられてしまったのだった。
この先、目の前に座ったPTA会長隆造の企む甘く淫らな世界が自分を待受けていようとは、今の奈津美は知る由もなかった。

「それでは、失礼します」
タイトスカートに包まれた豊満なヒップを左右に振りながら部屋から出て行く奈津美の色っぽい後姿を見送ると、
「早速、色っぽい新役員さんの為に歓迎会をセットしなければいけませんな・・」
「そうですな、たっぷりと歓迎してあげねばならんですなあ・・く・く・く・・」
隆造と教頭は顔を見合わせて卑猥な笑いを交わすのであった。

歓迎会の会場に奈津美はピンクのミニのワンピース姿で現れた。
入学式当日のフォーマルなスーツ姿とは異なり今夜の奈津美は一段と女の色香を漂わせており、隆造の助平心を擽ってくる。

「会長さん・・何もわかりませんんで、一つ宜しくお願いします・・」
隆造の横に座り酌をする奈津美の乱れた膝元から露になった太ももが隆造を誘うように怪しく蠢く。

「そろそろ、二次会へと場所を変えましょうかな・・」
「ええ・・二次会ですか・・どうしようかしら・・」
「いいじゃありませんか、今夜は奥さんが主役ですからな・・付き合って頂かないと・・」
「そうですわね・・わかりましたわ・・お付き合いします・・」
結婚以来ずっと専業主婦を通してきた奈津美にとってはこの様な宴席には縁がなかっただけに、ついつい雰囲気に誘われるままにアルコールが進みハイな心理状態になっていた。
奈津美は隆造に体を抱かかえられるようにして会場を後にしたのだった。

抱き抱えた奈津美の熟れた人妻の体からほんのり漂う色香が隆造の下半身を刺激してくる。
一方、隆造に体を抱かかえられた奈津美はというと、
「このまま付いて行っても大丈夫かしら・・ひょっとして・・でも・・お断りしたら気まずくなるし・・」
酔いの為に少しづつ理性が失われつつある頭の中で何か危険な匂いを感じ取り始めているのだったが、それに敢えて逆らうこともなく隆造の誘いに従うのだった。

誘われると断りきれないこの気の弱さが命取りになるのことを、奈津美は嫌と言う程に味わうことになるのだが。

続く

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