淫らに蘇る女の悦び (前編)
新妻教師春香の悩ましげな後姿の残像を楽しみながら、隆造は理事長室へと向かって歩いていった。
理事長室の前まで来ると入れ違いに一人の女性が部屋の中から出てきて、隆造とすれ違いざまに軽く会釈を交わして過ぎ去って言った。
森尾由美に似たほっそりとして貞淑な人妻といった感じの女で、当に隆造好みのいい女だった。

「コン・コン」
「どうぞ・・お入りになって」
理事長のデスクにどっかと座った理事長夫人雅子の妖艶な笑顔が隆造を迎えてくれた。
「流石は会長さんですわ・・春香先生ったら・もうすっかり元気になっちゃって・・ウフフ・・」
「そうですか・お役に立てて何よりですな・・・こんなご相談ならいつでも大歓迎ですな」
「でも、少々妬けましてよ・・それになんだか不安だわ・・ひょっとして春香先生が会長さんに夢中になるんじゃないかって・・」
「まさか・・若くて綺麗で聡明な方が私なんかと・・」
「だって、会長さんのテクニックは若い人妻には少々刺激が強過ぎますもの・・」
イスから立ち上がり、隆造に歩み寄った雅子の手が隆造の下半身に軽くタッチしてきた。
まさかこの後、冗談半分の雅子の言葉通りに新妻教師春香が隆造の虜になろうとは、この時は二人とも予想もしていなかった。

「実は又少々厄介なことが起こりましたの・・」
今までの妖艶な笑顔から一変して少々表情を曇らせながら雅子が話を切り出した。
「桜田先生に悪い噂が・・」
「ええっ!?・・あのくそ真面目な桜田先生にですか?」
「そうなの・・あの桜田先生が援助交際をしているって話なの・・まさかあの真面目な先生に限って・・」
戸惑いの表情を浮かべた雅子は、助けを求めるような不安げな目で隆造を見つめながら話を続けた。
「今、部屋から出て行った女性とすれ違わなかったかしら?」
「ええ・・」
「彼女、桜田先生の奥様で百世さんっておっしゃるの・・それでご相談にお見えになったの・・」
「そうでしたか・・彼女が桜田先生の奥さんですか・・・・」
隆造には正直言って桜田の援助交際の話よりも、今すれ違ったばかリの森尾由美に似た桜田の妻だという女の方に興味を引かれいた。

「ねえ・・なんとか会長さんのお力をお借りしたいのよ・・」
「わかりました・・何とかしましょう・・では失礼します」
隆造は雅子から桜田百世の電話番号の書かれたメモを受け取ると、隆造は部屋を後にした。
「又、一度ゆっくりと時間を作って頂きたいわ・・」
部屋を出て行く隆造の背中に向けて、理事長夫人雅子の甘い誘いの言葉が追い駆けてきた。
「そうですな・・何れ又近いうちに・・」
妖艶な笑顔を浮かべた雅子を見つめながら、隆造はドアをゆっくりと閉めるのであった。

理事長隆造からの連絡を受けた百世は天の助けとばかりに指定された場所に現れた。
それは隆造が色々な人妻達を連れ込んで情事を楽しんでいるホテルの一室であったが、愛する夫や家族のことで頭が一杯になっている百世には何の疑いを持つことはなかったのだった。

「どうも及び立てしまして・・どうぞ中へお入りください」
ドアの前に立った桜田の妻百世を正面からじっくり観察すると、森尾由美に似た清楚で貞淑な人妻そのものいった感じで、当に隆造の好みにピッタリなタイプだった。
「これは堪らんわい・・」
早くも隆造の体の一部が微かに反応を示し始めるのであった。


続く

人妻官能小説目次ページ             人妻官能小説館TOP


人妻官能小説館