人妻官能小説  濃密な偽りの初夜   美希T
「課長、美希ちゃんのウエディング姿、綺麗でしたね」
一緒に披露宴に出席した同僚の女子社員が俺に話し掛けてくる。
「そうだな、綺麗な花嫁さんだったな」
遠くで仲間の輪に囲まれてはしゃいでいる新婦の美希を目で追いながら、
「やっぱり、あの時に抱いとくべきだったな・・逃がした魚は大きかったな」
俺は少々後悔の念に駆られている。

今日は会社の部下の小山内美希の結婚式だった。
資産家同士の盛大な披露宴も終わり、ボツボツ招待客も帰り始めているのだが、
「課長、待っててね」
美希からメールが入っているので、帰る訳にはいかないのだ。

「課長、二次会に参加されませんか?」
そのうちに若手社員が声をかけて来る。
「年寄りは遠慮しとくよ、余り新朗に飲ますなよな、大事な初夜に酔っ払って寝てしまうと困るからな」
笑いながら若手社員を見送ると、ロビーの片隅で愛用のラッキーストライクを燻らせながら美希を待った。

「ごめんなさい、皆に捕まっちゃって」
美希が仲間の輪から離れて小走りでやってきた。
ピンクのタイトスーツ姿が新婚の新妻らしさを強調している。
「今夜、課長のために隣の部屋キープしてますから・・・」
そう言いながら人目を避けるようにこっそりとルームキーを俺に渡すのだった。
「どう言うことだ?」
俺は狐につままれたような顔で美希を見つめる。
「約束でしょ・・結婚したらって・・・だから今夜早速・・今日から晴れて人妻ですから・・うふふ」
美希は悪戯っぽく笑うと、再び仲間の方に戻って行った。
ピンクのタイトスカートに張り付いた美希の形のいいヒップの動きを目で追いながら、俺は漠然としたある種の期待感を持って、そのなまめかしい新妻美希の後姿を見送っていた。

美希は25歳、我が社の大事な得意先の一人娘で、縁故採用で入社してきた天真爛漫な可愛い娘だ。
女優の矢田亜希子によく似た清楚な美人だ。
社内は勿論、得意先にも人気があるのだが、いわゆる高嶺の花という感じなのか、誰もモーションをかける者はいなかった。
そんな彼女が何故か俺に好意を持ち、一度酔っ払った時に「抱いて下さい」とせがまれたことがあったのだ。
「悪いな、俺は人妻しか興味が無いんだ。まあ君が結婚したら考えてもいいけどな・・・」
思いもよらない突然の話で戸惑いもあったが、それよりも大事な得意先の一人娘に手を出す訳にもいかず、その時は冗談で誤魔化したのだが・・・。
その後、資産家のキャリア官僚と見合いをして、晴れて今日結婚式を迎えたという訳だ。
「まさか、あの時のことを・・・」
俺は半信半疑で暫くはその場に立ち尽くした。

まあ、どうせ帰っても一人だし、この際騙されたと思って美希の話に乗ってみるか。
俺は覚悟を決めると,美希から手渡されたルームキーの番号の部屋へと向かった。
なんとそこは最上階の豪華なスイートルームだった。


続く
  
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