結婚式前夜の花嫁  (前編)
「もしもし・・ヒロシ・・今から会えないかな?」
元カノの真由美からの突然の電話に俺は驚いた。
「今からって・・明日結婚式だろうが・・・」
「ええ・・でもなんだか急に・・ヒロシの顔が見たくなって・・・」
受話器の向こうから真由美のどこか元気のない落ち込んだ声が聞こえてくる。
「おいおい、元気がないぞ・・お前・・大丈夫か?」

真由美は篠原涼子に似たいい女で、彼女とはかれこれ3年付き合っただろうか?
それが何時までも定職につかない俺を見限って、中年の実業家と見合いして、さっさと嫁に行くことに決めやがった。
その彼女から突然のお呼び出しがあり、こうして俺は結婚式を明日に控えた花嫁、元カノの真由美と会う事になったのだが・・・。


彼女が待ち合わせの場所に指定した、昔よく行った行き付けの店に俺が入っていくと、真由美は既にカウンターに座って一人グラスを傾けていた。
「おいおい、結婚式前夜の花嫁さんが元カレを呼び出してこんなところで酒を飲んでてもいいのかな・・」
俺は真由美の隣に腰を降ろすと、彼女の顔を覗き込みながら意地悪くからかってやる。

「止めてよ・・なんだか急に不安になってきちゃったのよ・・彼と結婚したら、もう私の女の全てが終わっちゃいそうで・・」
真由美は篠原涼子に似た大きめの濡れた眼差しで俺の目を見つめながら不安げに呟いた。
どうやらこれが世間でよく言う所の、いわゆるマリッジブルーと言うやつやしい。

いまさら何で振られた俺が、と思いながらも俺は勤めて明るく接してやり、何とかこの花嫁さんを元気にしてやろうと考えた。
それから徐々に彼女は少しづつ明るさを取り戻したようで、二人は昔話で盛り上がったのだが、
「そろそろ帰った方が良いんじゃないのか?」
俺は心配になってきた。
「いや・・帰りたくないの・・」
甘えたような怪しい眼差しで真由美は俺を誘うように見つめてくる。
そのポッテリとした濡れた唇が怪しげな光を放つ。

「解ったよ・・じゃ・・取りあえず出ようか?」
覚悟を決めて俺が目で誘うと、彼女はそれを待っていたかのように小さく頷いた。

「ああ・久し振りね、ヒロシとこうやって歩くの・・」
店を出ると真由美から腕を絡め、その熟れた体をもたれかけてきた。
俺は素早く路地裏に彼女を連れ込むと、彼女を強く抱き寄せそのポッテリとした唇を奪った。
彼女もそれを待っていたかのように俺の首に腕を巻きつけ、俺の唇を貪り始めた。
俺は激しいキスを繰り返しながら真由美のボリュームタップリの体を弄りつづけた。
くびれた腰から豊満なヒップに掛けての怪しいラインを流離う俺の手から伝わってくる柔らかな感触が真由美との過去の甘い情事の味を蘇らせる。

やがて激しい口づけで燃え上がった俺と真由美は、肩を組み体を寄せ合いながら怪しいネオンが煌くホテル街へと歩き始めるのだった。


続く
                     

人妻官能小説目次ページ          人妻官能小説館TOP


人妻官能小説館