子連れ雌豹褐色の肌 T
「大黒課長?・・私です・・私・・まりえ・・解りますぅ?・・・」
休日の昼下がり、単身赴任先のワンルームマンションの一室でビールを飲みながら一人のんびりと寛いでいた俺の携帯に、思いがけない一人の女から電話が掛かって来た。

「おお・・君か・・どうして俺の携帯の番号が解ったんだぁ?・・」
「さあ・・・ウフフ・・でも課長って・・結構大胆なことをするんですね・・新婚初夜の花嫁に夜這いするなんて・・」
「・・おいおい・・そんな話・・誰から・・まさか!?・・」
「そう・・美希からよ・・実はこの間二人で会ったんです・・その時に聞いちゃった!・」
俺はどう答えて良いものやら、一瞬間誤付いてしまったが、その一方、あの新妻美希との夢の甘い一夜が思い出されてきた。

電話の主は茉莉荏、旧姓は妙中といった筈だ。
沖縄生まれのせいか浅黒い肌をした安室奈美恵に似た、何処かに野生の臭いを漂わせた魅力的ないい女だった。
そう言えば美希とは同期入社の筈で、その関係でか、偶には美希と一緒に飲みに連れて行ったことがあったが、そんなに特別に親しかったという訳ではなかったのだ。
確か三年前ぐらいに結婚退社をしていったのだが、その彼女がどうして今日急に俺に電話してきたのか・・・・。

「これからお会いできません?」
「今からか?」
「ええ・・近くまで車で迎えに行きますけど・・」
「まあ、どうせ閑だから付き合っても構わないけどな・・」
俺は今一茉莉荏の真意を測りかねながらも、男の直感で何か美味しい思いに在り付けそうな予感を感じ取っていた。

約束の待ち合わせ場所で待っていると、車種は解らないがお洒落れた小型の外車に乗った茉莉荏が颯爽と現れた。

「・・どうぞ・・・」
茉莉荏が中から助手席のドアを開けて俺を中に招き入れた。
助手席に乗り込んで何気なく後部座席に目をやった俺は、そこにチャイルドシートで眠る幼い子供の姿を捕らえてしまった。

「なんだ・・子連れか・・」
「ウフフ・・ごめんなさいね・・がっかりしました?・・」
茉莉荏は意味深な含み笑いをしながら、ゾクっとするような色っぽい目で俺を見つめると、ゆっくりと車を発進させた。

暫くは郊外に向かって車を走らせながら、他愛の無い昔話に話を咲かせた二人であったが、
「とりあえず・・どこかで休んでお茶でもしようか・・?」
「オフフ・・お茶だけですか?・・・・」
意味深な含み笑いで答えた茉莉荏は、ウインカーを点滅させハンドルを左に切った。
その行き先に目をやった俺の視線の先には、モーテル青い白と書かれた大きな看板が光っていた。
そして誘蛾灯に群がる蛾の様に、その淫らな光に誘われるように車はその中へと吸い込まれていった。


続く

人妻官能小説館目次ページ


人妻官能小説館TOP


Copyright(C)2004−2006 HITOZUMAJYOHOSYA All Rights Reserved

人妻官能小説館