| 愛の墓標 T |
| 「ああ・だめ・・健介さん・・これ以上は・・だめ・・ね・・だめ・だめったら・・」 激しく唇を重ね合いながらも、秋穂の熟れた肉体を弄り続けながらスカートの奥へと進もうとする健介の手の動きを優しく嗜める秋穂であったが、しかしながらそんな心とは裏腹に少しずつ感じ始めている一人の女としての悲しい性に、秋穂は切なさを禁じえなかった。 ここは、とあるオフィスビルの最上階の非常階段の踊り場である。 いつものようにそっと職場を抜け出した二人は、人目を忍んで真昼の秘密の逢瀬を楽しんでいる。 今の二人にとっては、これが甘い一時を過ごせる、ただ唯一の貴重な時間であった。 秋穂は寺島しのぶに似た30代半ばの人妻である。 結婚を機に一度は退社したのであるが、子供の手が離れるようになりそろそろ何か仕事がしたいと思っている時に、タイミング良く以前勤めていた会社にOBの再雇用制度が出来、結婚前の元の職場に復帰することができたのである。 実は10年前に、健介は新入社員として秋穂と同じ営業部に配属になったのだが、その時の教育係が秋穂であった。 年上好みの健介にとって、しっとりとした大人の雰囲気に溢れた秋穂はいつしか憧れの的となっていたのだが、既にその時秋穂は婚約をしており、その思いをぶつけることなくがないまま、やがて秋穂は退社していったのだ。 その憧れの秋穂が一段と色っぽい人妻となって、再び健介の目の前に現れたのだから、健介は飛び上がらんばかりに喜んだ。 「健介さんもすっかり一人前の営業マンになったわね」 「秋穂さんのおかげですよ、秋穂さんには色々と教えて頂きましたからね、今度は僕がお役に立ちますから、何でも言ってくださいよ」 「ええ、ほんとお願いね」 しかも今度は立場が逆転して健介が秋穂をリードする立場になって二人はペアを組んで仕事が出気ることとなり、健介にはルンルンの日々が続くこととなった。 「偶には一杯やりませんか・・チョットお洒落な店をしてるんですけど・・・」 暫くして、そろそろ仕事にも慣れ始めた頃を観はかって、健介は思い切って人妻秋穂を誘ってみたのだが、 「ごめんなさいね・・これでも一応人妻で母親ですから・・まっすぐ帰らないと・・主人と子供がまっていますから・・」 秋穂は連れない態度を見せるのであった。 その後も、ペアを組んで日々仕事を続ける内に、健介の人妻秋穂に対する恋慕の心は日に日に募っていくばかりであった。 一方、秋穂の心の中にも、若手エリート営業マンとして動き回る健介の溌剌とした姿に、いつしか心引かれるものが芽生え始めるのであった。 そして、暫くしたある日、そんな二人の間の距離を一気に縮める絶好の機会が訪れた。 それは営業上でのトラブルが発生して、二人で残業せざるを得なくなったのだ。 「秋穂さん・・帰ってもいですよ・・俺一人で何とかしますから・・」 「そんな訳にはいかないわよ・・健介さん一人に・・今日は主人も帰りが遅いし、子供は実家の母に頼んであるから・・大丈夫よ・・」 この様なわけで、誰もいない夜のオフィスで健介は憧れの人妻秋穂と二人きりの時間を過ごすこととなったのであった。 仕事を終え、エレベーターホールでエレベーターを待つ健介と秋穂の二人の姿がある。 「フウ・・やっと終わったわね・・」 「秋穂さんのお蔭ですよ・・ほんとならこの後二人で一杯やりたいところですがね」 「ごめんなさいね・・ほんとうは私も健介さんとデートしたいいだけどね・・」 寺島しのぶに似た色っぽい顔にエロっぽい笑みを浮かべながら、秋穂は健介を誘うような怪しい視線を送るのであった。 この熟れた人妻から発せられたSEX光線を受け、遂に健介は理性を抑えきれなくなり、一匹の飢えたオスの本能的衝動に駆らてしまうのであった。 「好きです・・」 耳元で囁きながら秋穂の熟れた体を後ろ抱きしめ、両の乳房を弄る。 「いや・・だめ・・健介さん・・冗談は止めて・・」 秋穂は熟れ体をくねらせながら、甘く抵抗をする。 やがてエレベーターのドアが開き、縺れ合う二人を飲み込むと再び扉は閉まった。 「ああ・だめ・・こんなところで・・」 「ずっと我慢してきたんです・・好きだ・・・・」 健介の手が秋穂のタイトスカートを捲し上げるようにしながら、そのむっちりとした太ももをなで上げる。 「ああ・・私も・健介さんのこと・・好き・好きよ・・」 健介の荒々しい愛撫に反応し始めた秋穂は、直ぐに堰を切ったように一気に上り詰めていくのだった。 そして二人は抱き合い、激しく唇を貪りあうのであった。 これは恰も、愛の地獄へと落とされていくこととなるこれからの二人の運命を暗示しているかのように、激しく縺れ合う男と女を乗せたエレベーターはゆっくりと下降していくのであった。 続く 人妻官能小説目次ページ 人妻官能小説館TOP |
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