| しっとり、ねっとり、お嬢様フェラ T |
| 「なになに・・セレブなお嬢様の超セレブ婚だと・・バカが・何がお嬢様だ・・おやっ・・この顔・・何処かで見たことがあるぞ!?・・」 ここは北海度は北の端、宗谷岬。 晩秋を迎えたこの最果ての地の寂れた一軒の喫茶店で、落ちぶれた一人の男が時間つぶしに入った喫茶店でたまたま目にした女性誌の記事が、やがて遠く離れた東京で優雅に暮らす、新婚早々の深窓のお嬢様を淫らな世界へと貶めることとなるのである。 「コン・・コン・・」 「ハイ・・」 「お嬢様、秋月さまとおっしゃる方からお電話が入っておりますが・・如何致しましょうか?」 「秋月!?・・そんな人知らないわ・・居ないって言って・・」 「かしこまりました・・・・・」 コツ・コツ・コツ・コツ・・・・、執事の新発田の足音は、亜衣の部屋からゆっくりと遠ざかっていった。 三友亜衣24歳、三友グループ総帥の孫娘である。 加藤あいに似た細身の美人で、清楚で気品溢れる容姿は当にお嬢様という表現がぴったりの感じの新婚早々の新妻でもある。 朝、会社に向かう祖父の晋一郎、父親の晋三そして夫の正起の三人を見送ってから、自分の部屋で寛いでいた亜衣の元に見知らぬ人物から電話が入ったというのだ。 しかしながら、亜衣はその秋月という名を聞いて全く思い当たる人物の顔は思い浮かんでこなかった。 「お嬢様、先方からもう一度改めてお電話をお掛けになるそうです・・何でも札幌のススキノの明菜という方のことでお話があるということのようでございました」 再び亜衣の部屋を訪れた執事の新発田の口から思わぬ言葉を耳にした瞬間、 「ええっ!?・・ススキノの明菜ですって・・・・」 驚いたように一瞬ソファーから立ち上がる亜衣であったが、やがて顔から血の気が引いたように青ざめた表情のままソファーに座り込むのであった。 「何で・・なんで・・・・あのススキノの・・・」 混乱した頭の中で6年前にタイムスリップを試みる亜衣の記憶の奥に、薄っすらと一人の男の顔が浮かび上がってくるのだった。 それから数日後、豪邸の三友家応接室で秋月と名乗る男と向き合う亜衣の姿があった。 「お久し振りですな、明菜さん・・いや・失礼・・三友亜衣さんでしたな・・」 秋月と名乗る男はゆっくりとタバコを燻らせながら、亜衣に向かって何処か不吉な視線を投げかけてくるのだった。 それに対して、亜衣はただ黙って見つめ返すしかなかった。 「まあ、あの時から確かに品のある顔立ちで、何処かのいい家のお嬢さんだとは想像していましたが、まさか三友財閥のお嬢様だったとはねえ・しかも有栖川家の御曹司とご結婚されたそうで・・おめでとうございます・・・」 秋月はソファーから身を乗り出すようにしてタバコの火を灰皿でもみ消しながら亜衣の顔を覗き込む。 こうして、秋月と名乗る男と向かい合いながら、6年前の出来事がおぼろげながら亜衣の頭の中を駆け巡り始めるのだった。 当時、高校三年生の夏休みに北海道の親戚で過ごした時に、ちょっと悪だった従姉妹に誘われ遊び半分で、ススキノのキャバクラで1日だけアルバイトをしたことがあるのだ。 そこで酔っ払い客に絡まれたのだが、たまたま客として店に着ていた秋月に助けられ、その後で意気投合して大いに盛り上がった記憶がある。 深窓のお嬢様にはとても新鮮で、かつ刺激的な出来事だった。 又、郷ひろみに似た秋月に、チョッピリ憧れみたいなものを感じたことも思い出せれてきた。 「どうせす?思い出して頂けましたでしょうか・・」 「・・ええ・・ところで今日はいったいどういうご用件で・・」 亜衣はやっとの思いで思い口を開くことができた。 「今日はお嬢様・・いや奥様といった方がよろしいかな・・・お願いがありまして・・」 秋月は体をしゃきっと整えながら、言葉を続けた。 「北海道は相変わらずの不景気でしてね・・私の会社も1年前にとうとう倒産の憂き目にあいまして・・・、それもお宅の三友グループの圧力で・・」 秋月は何処か力ないすがるような視線を亜衣に投げかけながら、尚も話を続けた。 「そこで、6年前のご縁を頼りにして、ここは一つお嬢様のお願いしようと思いまして、わざわざ東京まで出掛けた来たしだいなんです・・・」 「でも、私にはそんなお役に立てるような力はありませんわ・・」 亜衣は必死になって気丈に言葉を返すのであるが、 「そこを何とかして・・お願いできませんかね・・」 秋月は携帯を取り出すと、開かれた画面を亜衣の目の前にさりげない仕草で差し出した。 その画面を見た瞬間、言葉をなくした亜衣の顔色が真っ青になった。 そこにはふざけて抱き合う亜衣と秋月と思われる二人の男と女の姿が映し出されているたのだった。 今ではキャバクラ出身の国会議員まで現れる世の中、キャバクラでバイトをしたぐらいではどうってことないと思われるのだが、なにせ、亜衣は天下の三友財閥のお嬢様であり、しかも元皇族の有栖川家から婿養子を迎えたばかりの新妻である。 こんな写真が出回ってしまったら、もう大騒ぎになることは間違いない。 ああ、哀れな深窓のお嬢様、新妻亜衣の頭の中は益々混乱を極めるばかりであった。 続く 人妻官能小説目次ページ 人妻官能小説館TOP |
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